マクセラス

週次レポートが5時間から30分に。Virgin Voyagesがやめた集め方

集計・分析Virgin Voyages読了時間の目安 約4分

この記事で分かること

  • 状況レポートの時間は、書く前のどこに消えていたのか
  • 仕事の記録を1か所に移すと、なぜレポートが短くなるのか
  • 自社のレポートで、まずどの時刻から測ればいいか

改善前 → 改善後

5時間

部門全体の状況レポート(以前)

から

30分

ダッシュボードで作るようになって

週次レポートの時間を90%削減

出典:Airtable「Virgin Voyages Customer Story」↗

本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。

01Before ─ 課題

状況レポートは、なぜ作るのに時間がかかったか

Virgin Voyages は2021年に就航したクルーズ会社で、3隻を運航し150以上の寄港地を回っています。マーケティング部門だけで80人を超え、コンテンツ・SNS・顧客管理・広報・提携・広告運用に分かれています。

仕事の記録は、Google の文書・スライド・表計算に分かれて置かれていました。ブランドマーケティングの責任者によると、スライドは100ページを超えるものもあり、どこに何の進捗があるのか誰も分からない状態でした。キャンペーンの日程は追いにくく、素材の承認は遅れ、船の上のチームと陸のチームも互いの状況が見えていませんでした。

02How ─ 変えたこと

仕事そのものを1か所で回し、レポートはその上で見る

同社は Airtable を、最初は簡単な顧客管理として使い始め、そこから仕事全体を動かす場へと広げていきました。

マーケティングでは、企画書・素材の日程・撮影の手配・法務の承認までを Airtable に置き、撮影の準備や現場の調整も同じ場所で追います。数千の素材は版の管理と法務の確認を組み込んだ流れで動き、船の上のチームも催しや運営の更新をここで管理しています。キャンペーンに使ったものと成果もつながっています。

こうして仕事の記録が最初から1か所にそろったことで、部門全体の状況レポートは、手で作る表計算やスライドからライブのダッシュボードに置き換わりました。今は AI がキャンペーンの成果の要約や、判断に使う指標の抽出も手伝っています。

マクセラスの解釈

書く速さが変わったのではなく、書き始める前に「各所から集めて形をそろえる」工程がなくなったのだと当社は読んでいます。レポートのための仕組みを足したのではなく、日々の仕事の置き場所を変えた結果です。

業務の流れの前後

  1. 01各所に散らばる
  2. 02人が集めて回る
  3. 03形式をそろえる
  4. 04スライドを作る

4工程。タブで変えたあとと見比べられます。

出典に書かれている役割の分け方

機械に任せたこと

  • 部門全体の状況のダッシュボード表示
  • キャンペーンの成果の要約と指標の抽出(AI)

人に残したこと

日々の記録
各チームが、企画から承認までの仕事を Airtable の上で進め、記録します。
判断
何が効いているかを見て、計画を調整するのはマーケティングのチームです。

03After ─ 結果

5時間かかったレポートが30分に

部門全体の状況レポートは、以前は5時間かかっていたものが30分で済むようになりました。週次レポートにかかる時間の削減は90%と示されています。

品質の管理でも、以前は主観に頼っていた船上サービスの評価を、ダッシュボードで測って改善に使えるようになったと担当者は話しています。

利用規模
マーケター80人以上

数字の出どころ

Airtable が公開した Virgin Voyages の導入事例による数値です。5時間と30分は部門全体の状況レポート1回の作成時間で、全社業務の数字ではありません。同事例には代理店に頼らずキャンペーンを作ったことによる費用削減の記載もありますが、これは推計であり実績ではありません。

出典:Airtable「Virgin Voyages Customer Story」↗

04自社への応用

自社のレポートも、集める時間が長くないか

ここからは、出典の事実をもとにしたマクセラスの解釈と提案です。

レポートを作る人は、たいてい「集める人」になっています。この事例の要は、レポートのために集めるのをやめ、仕事の記録そのものを1か所に置いたことです。

営業管理
各担当に進捗を聞いて回ってから、週次資料を作る
製造
各ラインの実績を集めてから、日報をまとめる
複数拠点
拠点からの報告を待って、本部で集計している
経営企画
月次の資料づくりが、数字集めから始まる

まず何を調べるか

次のレポートで、「集め始めた時刻」と「書き始めた時刻」を両方メモしてください。その差が、置き場所を変えれば削れる時間です。集約先を増やすのではなく、いま入力している場所を1つにまとめることが前提で、入力した人の作業も楽になる形でないと続きません。

あなたの会社なら、何時間か

集める時間も含めて入れてください。書く時間だけでは実態が出ません。

この作業に使っている時間

年間 約 432 時間

月あたり 約 36 時間

この時間、減らせるかもしれません。

相談する

マクセラスの解釈

レポートの遅れは、書く速さのせいではありません。

集め終わるまで書き始められないからです。レポートの道具を探す前に、日々の仕事の記録がどこにあるかを見て、散らばっているならそこから手を付けます。

業務の流れを整理するところから相談する

05まとめ

まとめと参考資料

  • 仕事の記録が文書・スライド・表計算に散らばり、レポートは各所から集めるところから始まっていた
  • 企画から承認・素材管理までを1か所で回し、状況レポートはダッシュボードに置き換えた
  • 自社では、レポートの「集め始め」と「書き始め」の時刻を両方測るところから始める

参考資料

掲載している数値は、各出典が公開している報告値です。当社が測定したものではありません。 図や表は、出典が公開している事実をもとに当社が独自に作成しており、出典の図版は使用していません。

本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。

NEXT ─ 次に読む

集計・分析給与計算が7〜8割減った。AI insideが変えたのは打刻だったAI inside給与計算業務にかかる時間を 7〜8割 削減

「集計・分析」の記事をすべて見る →

自社の業務で同じような手間を減らしたいときは、業務の流れを整理するところからご相談いただけます。マクセラスの事業内容を見る

大切な仕事に使える時間を、
いっしょにつくりましょう。

ムダな業務時間を減らして、本当にやるべき仕事に使える時間を増やす。
そのための仕組みを、一緒につくっていきます。