この記事で分かること
- 通話のまとめに時間がかかっていたのは、情報がどこにあったからか
- AI に要約させる前に、Jellyfish が何を1か所に集めたのか
- 自社の打ち合わせ後の記録で、まず何を測ればいいか
改善の結果
95%削減
顧客との通話のまとめにかかる時間
出典が示しているのは削減率です。まとめにかかっていた時間の前後は公表されていないため、前後の比較は載せていません。対象は通話と決定事項のまとめに限られ、業務全体ではありません。
1人あたりの仕事で週3〜5時間
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。
この記事の目次
01Before ─ 課題
通話のまとめは、なぜ手間がかかったのか
Jellyfish は英国に拠点を置くデジタルマーケティングの会社で、世界各地に事務所を持ち、名の知れたブランドの仕事を多く手がけています。
プロジェクト管理の責任者によると、仕事の情報はメール・Slack・Google スプレッドシートに散らばっていました。必要な情報や顧客からのフィードバックを集めるだけで手間がかかり、通話のあとに話した内容と決まったことを拾い直す作業も、散らばった場所を見て回るところから始まっていました。
02How ─ 変えたこと
やりとりを1か所に集め、要約は AI に任せた
最初にしたのは、ばらばらの道具で回していた仕事を、プロジェクト管理の Wrike に移すことです。顧客ともこの場を一緒に使い、やりとりや更新を1か所に残すようにしました。
そのうえで、Wrike の AI 要約を使い、顧客との通話と決まったこと(アクションアイテム)のまとめを任せています。ある打ち合わせでは、長く続いたやりとりの要約を役員向けに求められ、責任者がその場でボタンを押して出しています。自分でまとめれば2時間ほどかかっていたはずだと話しています。
より大きな単位では、プロジェクトやフォルダ全体の状況をまとめる機能も使い始めています。責任者は AI を「自分でやらなくていい作業を引き受けるアシスタント」と捉え、空いた時間を企画や戦略に回すと述べています。
マクセラスの解釈
AI の要約が効いたのは、要約の材料になるやりとりが先に1か所に集まっていたからだと当社は読んでいます。散らばったままでは、要約する前に集める手間が残ります。
業務の流れの前後
- 01通話する
- 02散らばった情報
- 03見て回って拾う
- 04まとめて共有
4工程。タブで変えたあとと見比べられます。
BEFORE
- 01通話する
- 02散らばった情報
- 03見て回って拾う
- 04まとめて共有
AFTER
- 011か所に記録
- 02AIが要約
- 03人が確認
- 04共有する
出典に書かれている役割の分け方
機械に任せたこと
- 顧客との通話と決まったことの要約
- プロジェクトやフォルダ全体の状況のまとめ
人に残したこと
- 確認と仕上げ
- 責任者は AI を「アシスタント」と呼び、全体をまとめる指揮は人が執るとしています。
- 企画と戦略
- 空いた時間を、創造的・戦略的な仕事に回すと述べています。
03After ─ 結果
通話のまとめは95%減り、1人あたり週3〜5時間が戻った
顧客との通話と決定事項のまとめにかかる時間は95%減り、1人あたりの仕事で週3〜5時間が減ったとされています。役員向けの要約の例では、2時間以上かかる手作業が数秒で済みました。
- 対象
- 顧客との通話と決定事項の要約
数字の出どころ
Wrike が公開した Jellyfish の導入事例による数値です。95%は「顧客との通話とアクションアイテムの要約」に限った削減率で、業務全体の削減率ではありません。2時間以上は、責任者が語った1回の例です。
04自社への応用
自社の打ち合わせ後にも、まとめる仕事はないか
ここからは、出典の事実をもとにしたマクセラスの解釈と提案です。
「話したあとに書く」仕事は、話す時間と同じかそれ以上かかります。この事例の要は、書く材料を先に1か所に集めたことです。
- 営業
- 商談のあとに報告書を書く。移動中に思い出しながら書いている
- 管理部門
- 会議の議事録を担当が持ち回りで作っている
- 士業・コンサル
- 面談の内容を記録に残す。翌日に回ることが多い
- 採用
- 面接の評価をあとからまとめている
まず何を調べるか
1週間、打ち合わせのあとの記録にかかった時間と、そのうち「メールやチャットを見返して材料を探した時間」を分けて記録してください。探す時間が半分を超えるなら、要約の道具より先に、やりとりを残す場所を1つに決めるほうが効きます。
あなたの会社なら、何時間か
打ち合わせの回数と、そのあとの記録にかかる時間で計算できます。
マクセラスの解釈
範囲を絞るほど、数字は大きく出ます。
「業務全体を効率化」では効果が測れません。まず1つの作業に絞り、要約の下書きは機械に、確認と判断は人に残す形で1週間試すのが確実です。
05まとめ
まとめと参考資料
- 仕事の情報がメール・チャット・表計算に散らばり、通話のまとめは材料集めから始まっていた
- やりとりを顧客と共有する1か所に移し、そのうえで通話と決定事項の要約を AI に任せた
- 自社では、打ち合わせ後の記録のうち、材料を探す時間を1週間測るところから始める
参考資料
- Jellyfish Customer StoryWrike・2026-10-11 確認原文を見る ↗
掲載している数値は、各出典が公開している報告値です。当社が測定したものではありません。 図や表は、出典が公開している事実をもとに当社が独自に作成しており、出典の図版は使用していません。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。

