この記事で分かること
- 職人や協力会社から、なぜ電話がひっきりなしに来たのか
- 工程表とFAXのやり取りを、どう社外と共有する形にしたか
- 自社の電話の多さを、まずどう分けて数えるか
改善の結果
70%ほど削減
職人・協力会社とやり取りする電話
出典は、電話のやり取りが導入後に70%ほど減ったと率で示しており、前後の本数は公表されていません。そのため前後の比較は載せていません。
残業も20%削減
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。
この記事の目次
01Before ─ 課題
工程表があるのに、なぜ電話が鳴りやまなかったのか
電気硝子建材は、ガラス建材の販売と施工を手がける会社です(従業員51〜100名)。大阪支店は社員およそ7名と、専属の職人・協力会社10チームほどで、近畿2府4県や四国全域などの工事を年1,200件担います。1日から3日で終わる短い工事が7割で、営業担当が手配と工程管理も兼ねています。
工程は表計算で管理していました。社内では見られても、外に出ると最新の状況が分かりません。複数の営業担当が同じ職人に同じ日の依頼をかけたり、入力漏れで職人に伝わっていなかったりしました。
依頼書や図面、地図は FAX で送っていましたが、故障で届かず職人が現場に入れないことが年に数回ありました。
02How ─ 変えたこと
工程表を社外と共有し、資料と報告も同じ画面に移した
2023年、アンドパッドの担当者から直接連絡を受けたのをきっかけに、短期工事の工程管理に向く ANDPADボードを入れました。テレビCMで見たときは、短い工事の多い自社に合うか分からず、検討していなかったといいます。
導入にあたっては専属の職人と協力会社を集めて説明会を開き、実際の操作を見せました。一部の職人からは「使いこなせるか不安」という声もありましたが、使い始めると全員がすぐに慣れたとされています。
工程はカレンダーで共有し、日程が変われば予定を動かすだけで協力会社に通知が届きます。外出先からも更新でき、会社に戻って表を直す必要がなくなりました。図面や地図は PDF にして同じ画面に載せ、職人からの完了報告も写真付きで受けます。
マクセラスの解釈
減ったのは連絡そのものより、空きや届いたかを確かめるための電話だと当社は読んでいます。予定と資料が同じ場所で見えれば、聞かなくても分かるからです。
業務の流れの前後
- 01表計算で工程管理
- 02外から見えない
- 03電話で空きを確認
- 04FAXで図面を送る
4工程。タブで変えたあとと見比べられます。
BEFORE
- 01表計算で工程管理
- 02外から見えない
- 03電話で空きを確認
- 04FAXで図面を送る
AFTER
- 01カレンダーで共有
- 02変更を自動で通知
- 03資料をPDFで共有
- 04写真で完了報告
- 05社内で仕上がり確認
出典に書かれている役割の分け方
機械に任せたこと
- 最新の工事日程と職人の予定の共有
- 日程を変えたときの協力会社への通知
人に残したこと
- 施工の手配
- 営業担当者が、外出先でも最新の予定を見ながら手配します。
- 仕上がりの確認
- 写真付きの完了報告で、仕上がりを確かめます。
03After ─ 結果
電話は70%ほど減り、残業は20%減った
電話・メール・FAX のやり取りを同じ画面に移したことで、電話のやり取りは70%ほど減りました。発注の重複もなくなり、支店をまたぐ工事でも他支店の状況が見えるため、打ち合わせが要らなくなったといいます。
工程管理全体が効率化し、1件あたりのリードタイムも30%ほど減ったと支店長は感じています。残業時間は20%減り、空いた時間はお客様とのやり取りや新しい案件の情報集めに回しています。
数字の出どころ
ANDPAD が2024年3月に公開した電気硝子建材株式会社の導入事例による数値です(2023年導入、取材は導入から約1年後)。電話は「70%ほど」、リードタイムは「30%ほど」と幅のある表現で、リードタイムは支店長の実感として述べられています。前後の絶対値は公表されていません。
04自社への応用
自社の連絡の電話にも、同じ形はないか
ここからは、出典の事実をもとにしたマクセラスの解釈と提案です。
この事例の要は、電話を減らそうとする前に、予定と資料を社外の職人からも見える場所に置いたことです。「電話が多い」と感じる職場は、確認の電話が多い職場です。
- 建設・施工
- 職人の空きを電話で確かめてから日程を決める
- 配送
- ドライバーの状況を電話で聞いてから割り振る
- 設備保守
- 訪問先の予定変更を、都度電話で伝えている
- 多拠点
- 本部が各拠点に電話で状況を聞いて回る
まず何を調べるか
まず1週間、かかってきた電話とかけた電話を「確認・相談・報告」に分けて数えてください。「確認」が半分を超えているなら、予定や資料を見せれば減ります。「相談」が多いなら、それは必要な電話です。FAX は全部をやめず、届かない事故が起きているものから移します。
あなたの会社なら、何時間か
かける側とかけられる側の両方が止まります。両方を人数に入れてください。
マクセラスの解釈
見せれば減る電話と、減らない電話がある。
「空いてますか」は見せれば消えますが、「どうしましょうか」は消えません。私たちも連絡の相談では、まず確認・相談・報告に分けて数えます。
05まとめ
まとめと参考資料
- 工程表が社外から見えず、職人の空きは電話で確かめるしかなく、FAX が届かないこともあった
- 工程をカレンダーで社外と共有し、日程変更の通知・図面・完了報告も同じ画面に集めた
- 自社では、電話を「確認・相談・報告」に分けて1週間数えるところから始める
参考資料
- 電気硝子建材株式会社 導入事例ANDPAD・2026-10-11 確認原文を見る ↗
掲載している数値は、各出典が公開している報告値です。当社が測定したものではありません。 図や表は、出典が公開している事実をもとに当社が独自に作成しており、出典の図版は使用していません。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。

