ITが苦手でも安心!簡単に始められる図面管理術

ITが苦手でも安心!簡単に始められる図面管理術

「ITが苦手だから…」で図面管理をあきらめていませんか?

  • パソコンが得意な人が社内にほとんどいない
  • 図面管理ソフトに興味はあるけれど、使いこなせるイメージが湧かない
  • 結局、紙図面と個人PCのフォルダで何とか回している

こうした状況は、多くの製造業・建設業で「あるある」です。
しかし、ITが苦手だからこそ、シンプルな図面管理から早めに始めておくべきでもあります。

本記事では、「ITが得意ではない現場」でもムリなく取り組める図面管理の始め方を、 できるだけ専門用語を使わずに解説します。
いきなり難しいシステムを導入するのではなく、 「小さく始めて、じわじわレベルアップする」ための考え方と具体的なステップをご紹介します。

よくある現場の声そのまま放置した場合のリスク
「若い人しかパソコン操作が分からない」属人化が進み、引き継ぎのたびに混乱
「新しいシステムは覚えるのが大変そう」改善が進まず、“探す時間”のムダが増え続ける
「今のやり方で何とかなっている」紙や個人管理が限界を迎えたとき、一気にトラブル

1.なぜ「ITが苦手」なままでは危ないのか

ITが苦手なこと自体は悪いことではありません。ただ、図面管理に関しては、 「苦手だから何もしない」状態がつづくと、次のような問題が少しずつ大きくなっていきます。

  • 紙図面や個人PCのフォルダが限界を迎える
  • 図面の紛失・重複・最新版の取り違えが増える
  • ベテランしか過去案件の場所が分からない
  • 若手ほど「どこに何があるのか」把握できない

こうした状況は、一気に問題として表面化する瞬間があります。

【実際に起こりがちなケース】

  • 急ぎの見積依頼が来たが、過去の類似案件が見つからず、回答が大幅に遅れる
  • 退職した担当者のPCの中にしか図面がなく、復旧に数日かかる
  • 紙図面が破損・紛失しており、過去情報をイチから作り直すことになった

どれも「たまにしか起こらないから」と見逃されがちですが、 一度起こるだけで大きな損失につながります。

2.まずは「現状を見える化」するところから

ITが苦手な会社ほど、いきなりシステム選びから入ると失敗しがちです。
最初のステップは、「今どのように図面を管理しているか」をシンプルに把握することです。

チェックしたい3つのポイント

  • どこに図面が保存されているか(紙・PC・サーバー・USBなど)
  • 誰が主に図面を管理しているか(特定の担当者に偏っていないか)
  • どのくらい時間をかけて図面を探しているか(1日・1週間ベース)

紙に書き出して、簡単な表にするだけでもかまいません。
「なんとなく不便」から「ここが問題だよね」と言葉にできるだけで、 改善のスタートラインに立てます。

3.ITが苦手でもできる「3ステップ図面管理改善」

ここからは、ITが苦手な現場でもムリなく取り組めるように、 「できるだけシンプルな3ステップ」に分けて図面管理の改善方法をご紹介します。

STEP1:紙と個人PCを少しずつ卒業する

いきなり「紙を全部禁止!」としてしまうと、現場の反発が大きくなります。
最初は、次のような小さなルールから始めるのがおすすめです。

  • 新しく作る図面は、必ず共有フォルダ(または簡単なクラウド)に保存
  • 紙図面に手書きで修正した内容は、必ずデータ側にも反映
  • USBやデスクトップへ保存した図面は、その日のうちに正式な保存場所へ移動

ポイントは、「すべてを一気に変えようとしない」ことです。
新しいものから順番にルールをそろえていくだけでも、1年後には大きな差が出てきます。

STEP2:命名ルールと保存場所を決める

ITが得意でなくても、「決めた通りにファイル名を付ける」ことなら誰でもできます。

  • 顧客名+品番+版数+日付 など、社内で分かりやすい型を1パターン決める
  • 「社内共通のサンプル」を作り、それに合わせてもらう
  • 昔の図面は無理にすべて直さず、「新規」「重要案件」から順次対応

保存場所も同じです。
「ここにない図面は正式なものではない」と決めてしまえる場所を作り、 そこを“図面の家”として扱うイメージです。

STEP3:みんなで使える「簡単ツール」を用意する

ここまでくると、フォルダと命名ルールだけでは限界が見えてきます。
そこで初めて、「シンプルな図面管理ツール」の出番です。

  • ブラウザから開くだけで使えるクラウド型
  • 画面がシンプルで、マニュアルなしでも触れそうなUI
  • 検索窓に顧客名や品番を入れるだけで図面が出てくる

重要なのは、「機能の多さ」よりも「現場の人が怖がらず触れるかどうか」です。

4.ツール選びで失敗しないための3つのポイント

ITが苦手な会社ほど、「高機能すぎるシステム」を選ぶと定着しません。
ツールを選ぶときにチェックしたいポイントを3つにまとめました。

① 画面が直感的かどうか

  • パッと見て「何を押せばいいか」が分かるか
  • 文字が小さすぎたり、専門用語だらけになっていないか
  • よく使う操作が1〜2クリックで完了するか

② サポート・導入支援があるか

  • オンライン説明会や操作トレーニングがあるか
  • 運用ルールの相談に乗ってもらえるか
  • トラブル時にすぐ質問できる窓口があるか

③ 段階的に機能を増やせるか

  • 最初は「検索・閲覧」だけに絞って使えるか
  • 慣れてきたら「権限管理」「履歴管理」などを追加できるか
  • 会社の成長や人員増加にも対応できる仕組みか

いきなり100点のシステムを目指す必要はありません。
「今の現場にとって70点だけど、ちゃんと使いこなせるもの」が、結果的に一番効果を発揮します。

5.ITが苦手な会社がやりがちなNGパターン

ここで、ついやってしまいがちなNG例も挙げておきます。

  • ・「とりあえず詳しい人一人に任せる」
    → その人が窓口になりすぎて、逆に属人化が加速
  • ・「まずは無料ツールをいくつか試してみる」
    → データがバラバラのサービスに散らばり、管理が余計に複雑に
  • ・「紙も個人PCもそのまま残して、新システムも追加する」
    → 三重管理になり、現場から「何が正なのか分からない」と不満が出る

大事なのは、「少しずつでも運用をシンプルにしていく」方向に振ることです。

6.小さく始めて、少しずつレベルアップするロードマップ

最後に、ITが苦手な会社でも無理なく進められる、 図面管理レベルアップのイメージをまとめます。

ステージ状態次の一歩
LEVEL 1紙図面・個人PCでバラバラ管理現状の棚・フォルダ構造を紙に書き出す
LEVEL 2共有フォルダに新しい図面だけ集約簡単な命名ルールを決めて運用開始
LEVEL 3図面管理ツールに移行し、検索が楽になる権限・履歴・共有などの機能を少しずつ追加

いきなりLEVEL 3を目指す必要はありません。
「半年〜1年かけて、じわじわとLEVEL 2→3へ進む」くらいのイメージが現実的です。

まとめ:ITが苦手だからこそ「簡単に始められる仕組み」を

ITが得意な会社でなくても、図面管理の改善は十分に可能です。むしろ、 「複雑なことはできない」からこそ、シンプルで続けやすい仕組みを作りやすいとも言えます。

  • まずは現状を見える化し、課題を「言葉」にする
  • 紙と個人PCを少しずつ卒業し、共通ルールを作る
  • 現場が怖がらずに触れる「簡単なツール」から始める

これらを丁寧に進めることで、 「ITが苦手な会社」から「ITが苦手でもちゃんと回る会社」へと変わっていくことができます。

「ITに自信はないけれど、そろそろ図面管理をどうにかしたい…」
そんな方は、まずは簡単に試せる図面管理の方法から知ってみませんか? ITが苦手な現場でも使いやすい図面管理の方法を見る

※本記事の内容は一般的な考え方であり、自社の体制・人員・ITレベルに合わせた運用設計が必要です。